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神殿の清め

神殿の清めLesson 16

殿の庭に入り、その騒々しさを見渡されたイエスは、明らかに深く悲しんでおられました。どこを見ても犠牲の動物を入れた檻があり、高値で売りつけようとする売り手と値段交渉をしている巡礼者たちの大きな声が聞こえてきます。クゥクゥと鳴く鳩、メェメェと鳴く羊、モーモーと鳴く雄牛――それらの鳴き声が動物小屋の臭いと混じり合い、無秩序な騒音となっていました。

このような騒々しい場所は、神のご計画ではありませんでした。ソロモンがエルサレムに最初の神殿を建てたとき、神の家はとても尊重され、建築のかなづちの音すら聞こえなかったのです。すべての石材と木材は別の場所で前もって切られ、建築現場に運んで静かに組み立てられました(列王記 6:7)。

イエスは羊を縛る一握りの綱を見つけると、それを用いて小さな鞭をお作りになりました。そして、神のみ子はラッパが鳴り響くような声で、「これらのものを持って、ここから出て行け。わたしの父の家を商売の家とするな」(ヨハネ 2:16)、「『わたしの家は、祈の家ととなえらるべきである』と書いてある。それだのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている」(マタイ 21:13)と言われたのです。屋台から屋台へと移動しながら、イエスは動物たちを解放し、両替人の台を倒されました。

全能の神のご臨在を感じて、商人たちは恐れおののき、後ろも見ずに神殿から逃げ出していきました。イエスは、人々が天の父の愛と純潔さをはっきり理解することを何よりも望んでおられました。それゆえに、聖なる神殿が蚤の市となったことに心を痛められたのです。

はるか昔、預言者ダニエルは、神殿が汚され、神の真理がゆがめられ、神の民が迫害されるときが、この他にもやってくることを予告しました。そしてもう一度、イエスはご自分の聖所を清めるために来られるのです。
1. ダニエルは、2本の角の生えた1頭の雄羊が登場する驚くべき幻を見ました(ダニエル 8:1-4)。この雄羊はだれを表していますか?

1. ダニエルは、2本の角の生えた1頭の雄羊が登場する驚くべき幻を見ました(ダニエル 8:1-4)。この雄羊はだれを表していますか?

_____   答え
2. 次にダニエルは、額に大きな1本の角の生えた雄山羊を見ました。これは何を表していますか?

2. 次にダニエルは、額に大きな1本の角の生えた雄山羊を見ました。これは何を表していますか?

_____   答え
注:   この雄山羊はギリシヤを表し、大きな角は最初の支配者であるアレキサンダー大王を象徴しています。4つの角は、アレキサンダーが死んだとき、分割された帝国を引き継いだ4人の将軍を表しているのです。

3. 4つの角の1つからもう1本の小さな角が生え出ました。この「小さな角」が表しているのは、どの権力ですか?

3. 4つの角の1つからもう1本の小さな角が生え出ました。この「小さな角」が表しているのは、どの権力ですか?

_____   答え
注:   神の民を迫害し、聖なるものを踏みにじり、イエスに対抗して立った「小さな角」は、ローマ――異教ローマと教皇制ローマ――を表しています。ローマだけがギリシヤに続いて壮大な権力を持ちました。

4. ダニエルは、この小さな角が聖所を踏みにじる、と告げられました。聖所があるべき状態に戻るまでに、どのくらいの期間がありますか?

4. ダニエルは、この小さな角が聖所を踏みにじる、と告げられました。聖所があるべき状態に戻るまでに、どのくらいの期間がありますか?

_____   答え
注:   この2300日というのは、聖書の預言の中で一番長い期間ですが、それがいつ始まるかは次の章で(ダニエル 9:25)でわかります。

5. 小さな角の権力が聖なる民を迫害し、真理を覆い隠すのを見たとき、ダニエルはどのような反応を示しましたか?

5. 小さな角の権力が聖なる民を迫害し、真理を覆い隠すのを見たとき、ダニエルはどのような反応を示しましたか?

_____   答え
注:   ダニエルは神の民に起こることについて悲嘆に暮れ、疲れ果ててしばらく病気になりました。しかし最初は、ダニエルも彼の友人たちも、2300日の幻を理解できなかったのです。

6. 次の章で、天使はこの預言を詳しく説明しています。幻の中ですでに述べられていなかった期間は、どれくらいの長さですか?

6. 次の章で、天使はこの預言を詳しく説明しています。幻の中ですでに述べられていなかった期間は、どれくらいの長さですか?

_____   答え
注:   ダニエルが2300日の幻を見てから数年後のこと、1人の天使がダニエルのもとへ飛んできて、幻を理解できるように助けてくれました。天使はその幻に、ユダヤ人とエルサレムの都に預言上の七十週が「定められています」、つまり割り当てられている、と付け加えました。神はご自分が選ばれた民に、もう一度機会――メシアを世に宣べ伝える使命を果たすための490年間という機会――を与えようとしておられたのです(ダニエル 9:23,24)。

7. 預言の2300日と70週が始まる時点は、いつですか?

7. 預言の2300日と70週が始まる時点は、いつですか?

_____   答え
注:   天使はダニエルに、2300日の預言と70週の預言は、エルサレムの復興と再建の命令が出されるときに始まる、と言いました。その当時、神の民はペルシア帝国にとらわれの身になっていました。この命令は、紀元前464年に王となったアルタシャスタの治世第7年に出されました(エズラ記 7:7)。紀元前457年のアアルタシャスタ王の法令にだけ、エルサレムの復興と再建のことが明記されています。

8. 天使は、紀元前457年から69週するとメシヤなる君が到来する、と言いました。果たして、それは起こりましたか?

8. 天使は、紀元前457年から69週するとメシヤなる君が到来する、と言いました。果たして、それは起こりましたか?

_____   答え
注:   はい、起こりました。すばらしい奇跡です。イエスが聖霊によって油を注がれる何百年も前に、この出来事は預言されていたのです。「メシヤ」とはヘブル語で「油を注がれた者」という意味で、ギリシヤ語の「キリスト」と同じです。ルカ 3:21,22は、イエスが洗礼を受けられたとき、聖霊が注がれた、と記しています。ここに鍵があります。聖書の預言では、預言の1日は実際の1年に相当します(民数記 14:34、エゼキエル 4:6、ルカ 13:32)。紀元前457年に69週、つまり預言の483日(69×7=483)を足すと、西暦27年になります。

483年

-457 (開始年)

=西暦26年

+1年(紀元前1年と西暦1年の間に0年はありません)

=西暦27年

イエスは、あの命令が出された紀元前457年からちょうど483年たった西暦27年に洗礼を受け、メシヤとしての働きを始められました。洗礼を受けてから、「時は満ちた、神の国は近づいた」(マルコ 1:15)と宣教を始められたのは、こういう理由からでした。イエスはダニエル 9:25の預言の期間のことを言っておられたのです。

9. 預言では、その次にどのようなことが起こるのですか?

9. 預言では、その次にどのようなことが起こるのですか?

_____   答え
注:   預言は次に、イエスが70週の最後の週の半ばに「断たれる」、つまり十字架につけられることを予告しています。西暦27年の秋に油を注がれてから3年半すると西暦31年の春になり、ちょうどこのときにイエスは十字架につけられました。イエスが亡くなられたとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けましたが(マタイ 27:50,51)、そのことは、神の小羊としてのイエスの死によって、犠牲制度が終わったことを意味していたのです。上の図を見てください。

10. イエスは弟子たちに、手始めとしてどのような人たちに伝道しなさい、と言われましたか?

10. イエスは弟子たちに、手始めとしてどのような人たちに伝道しなさい、と言われましたか?

_____   答え
注:   メシヤを受け入れ、メシヤを宣べ伝えるための490年の機会の内、まだ3年半がユダヤ人には残されていたため、イエスは弟子たちに、まずユダヤ人に宣教するように言われました。ダニエル 9:27の預言は、預言の1週(実際の7年)の間にイエスは多くの人と「堅く契約を結ぶ」、つまり救いの偉大なる計画を固めると述べています。しかしイエスは、選ばれた民族に割り当てられた期間の最後の週の半ばで十字架につけられたので、どうやってその死後に、契約を結ぶことができたのでしょうか? その答えは、「わたしたちは、こんなに尊い救をなおざりにしては、どうして報いをのがれることができようか。この救は、初め主によって語られたものであって、聞いた人々からわたしたちにあかしされ……」(ヘブル 2:3)という聖句の中にあります。西暦34年に義の執事、ステパノを石打ちによって公開処刑することで、ユダヤ人が民族として福音を拒むまで、イエスの弟子たちはユダヤ人に宣べ伝えたのでした(Supplemental Study 参照)。

11. イエスはご自分が選ばれた民に、何と警告なさいましたか?

11. イエスはご自分が選ばれた民に、何と警告なさいましたか?

_____   答え
注:   イエスは、ユダヤ民族がメシヤを拒み続けるなら、その特別な地位は取り消される、と極めて明確に言われました。

12. イエスがマタイ 21:43で言われた「異邦人」とは、だれのことですか? だれが、選民となるのですか?

12. イエスがマタイ 21:43で言われた「異邦人」とは、だれのことですか? だれが、選民となるのですか?

_____   答え
注:   ステパノが石で打たれた西暦34年以降(使徒行伝 7:58,59)、ユダヤ民族はもはや神が選ばれた民ではなくなりました。かたくなに神のご計画を拒み続けたので、彼らは終わりの時の預言の中心でなくなったのです。今や、イエスを受け入れるすべての人が選民であり、神がイスラエルの民と交わされた約束は、霊的イスラエル人のものとなっています(ローマ 9:6-8)。

13. ダニエルに語った天使によると、2300年の終わりにどんなことが起きますか?

13. ダニエルに語った天使によると、2300年の終わりにどんなことが起きますか?

_____   答え
注:   西暦34年の時点では、2300日の預言の中の1810年がまだ残っていました(上の図参照)。西暦34年に1810年を足すと、1844年の秋になります。天使は、そのときに天の聖所が清められる、と言いました。(地上の聖所は西暦70年に破壊されています。)天の大祭司であられるイエス(ヘブル 4:14-16,8:1-5)は、1844年に天の聖所から罪の記録を取り去り始められました(黙示録 20:12;使徒行伝3:19-21)。この第一の裁きは、イエスが再臨される前に行われるので「再臨前の裁き」と呼ばれています。

14. 再臨前の裁きでは、だれが裁かれるのですか?

14. 再臨前の裁きでは、だれが裁かれるのですか?

_____   答え
注:   この第一の裁きでは、神の子と自称している人たちだけが裁かれます。

15. この第一の裁きでは、何が調べられるのですか?

15. この第一の裁きでは、何が調べられるのですか?

_____   答え
注:   裁きの証拠は天にある書物に納められていて、人生の一部始終が含まれています(詩篇 56:8参照)。神の律法である十戒が、裁きの基本となります。

16. 裁きでは、神がわたしのことを告発なさるのですか?

16. 裁きでは、神がわたしのことを告発なさるのですか?

_____   答え
注:   いいえ、あなたを告発するのはサタンだけです。不幸なことに、クリスチャンの中には、裁きの中でイエスがわたしたちを容赦するように神を説得なさると思っている人がいますが、イエスは、「父御自身が、あなたがたを愛しておられるのである」(ヨハネ 16:27)と言われました。

17. 再臨前の裁きにおいて、わたしは1人で立たなければなりませんか?

17. 再臨前の裁きにおいて、わたしは1人で立たなければなりませんか?

_____   答え
注:   ありがたいことに、答えは「いいえ」です。この裁きのとき、イエスがクリスチャンの弁護士、裁判官、そして証人になってくださいます。もしあなたがイエスのために生きるなら、負けるわけはありません(ローマ 8:1、コロサイ 1:12-14)。

18. もし裁きにおいてイエスが弁護士となってくださるなら、勝つことが約束されています。今日、あなたの人生をイエスにおゆだねしませんか?

18. もし裁きにおいてイエスが弁護士となってくださるなら、勝つことが約束されています。今日、あなたの人生をイエスにおゆだねしませんか?

_____   答え